VILTROX AF 85mm F1.8 II の収差確認テスト
今回はテストチャートを使ってレンズの解像度、周辺減光、歪曲収差を見ていきます。
※簡易テストになりますのであくまで参考程度にお考え下さい。
参考価格:46,000円前後
ボディ内での周辺減光、歪曲、色収差補正が効きませんでした。
レンズスペック
マウント | FEマウント |
レンズ構成 | 7群10枚 |
フォーカス | AF対応 |
フィルターサイズ | 72mm |
絞り | F1.8 – F16 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 80cm |
最大撮影倍率 | 1 : 8 |
サイズ | Φ80mm × 92mm |
重量 | 484g |
EXIF レンズ記録 | 対応 |
手振れ補正 | ボディ内手振れ補正 |
実売価格 | 46,000円前後 |
中央、周辺解像度、周辺減光
VILTROX AF 85mm F1.8 II | 中央解像 | 周辺解像 | 周辺減光 |
---|---|---|---|
F1.8 | 9 | 6 | 3 |
F2.8 | 10 | 8 | 2 |
F4.0 | 10 | 9 | 1 |
F5.6 | 10 | 10 | 0 |
F8.0 | 9 | 8 | 0 |
F11 | 8 | 7 | 0 |
F16 | 7 | 7 | 0 |
光量:周辺減光無しを0とした基準で評価
中央解像度はF1.8からF8.0まで良好。正直ポートレートレンズとしては開放で中央がこれだけ写れば十分。
F11から回折現象の影響で若干解像度が低下してF16だとやや甘いと感じる写りになるかも。
周辺解像度はF4.0、F5.6あたりが良好。
本レンズは中望遠のF1.8ということで正直気にするべきF値は解放からF2.8ぐらいかなと思いますが、周辺までびっしり写す使い方はしないと思うので問題ないと思います。
周辺減光はやや大きいがF4.0まで絞るとほぼ気にならなくなるしF5.6まで行くとほぼゼロになる。
周辺減光が改善したときやや青みがかかるのが気になるかも。
Lightroomでの歪曲、周辺光量補正
歪曲は糸巻き型
ボディ内での補正が出来ないため後処理をしない人は気になるかもしれません。
レンズ情報はEXIFへ記録されるもののLightroomでレンズプロファイルが無いのでプロファイル補正が出来ません。
ただZeiss Batis 85mm F1.8のレンズプロファイルで周辺減光も歪曲も良好に補正され ていい結果になりました。
歪曲収差に関してはほんのわずかに糸巻き型に残るもののゆがみを110あたりにするとほとんど分からなくなると思います。
総評
本レンズは中望遠の明るいレンズということで楽しみ方は中央付近に被写体を置いてがっつり背景をボカすのが多いかなと思います。
そういった使い方では問題に感じる部分は少なそうですし、周辺減光も大きいですがなだらかなので視線誘導にいいですね。
周辺減光や歪曲収差が気になる場合はZeiss Batis 85mm F1.8のプロファイルでほぼ気にならないレベルまで補正が可能です。
シビアな現場向きではないですがなにより安いので値段を考えたら十分コスパの良いレンズだと思います。
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