みなさん写真の管理はどうしていますか?
HDDがかなり安く手に入るので大容量の外付けHDDに保存している人も多いのではないでしょうか。
JPEGしか扱わないのであればあまり問題にはならないかもしれませんが、RAW現像をする場合HDDだとかなり重たくなってしまいます。
そこで作業環境にはSSDを使用して現像スピードを速くすることをお勧めします。
筆者自身も3TBのHDDをアーカイブ用として使用していますが、作業領域としてはSSDを使用しています。
作業環境にこそSSDを使おう!
SSDとHDDの違いって何?
SSDとHDDの違いは色々ありますが、簡単にまとめると下記のような特徴があります。
速度 | 価格 | 携帯性 | データの安全性 | データの復旧 | |
SSD | 速い | 高い | 軽くて小さい | 壊れにくい | 復旧できない |
HDD | 遅い | 安い | 重くて大きい | 壊れやすい | 復旧しやすい |
SSDは速いし小さいし耐久性にも優れているけど、まだまだ高いね!って感じですね。
HDDは物理的に記録するメディアになるので衝撃などに弱く壊れやすいですが、逆に言えば物理的に記録されているディスクが無事であれば復旧できる可能性が高いのです。
SSDを使うメリットは?
写真の管理にSSDを使用するメリットはズバリ速度です。
記録メディアにはHDD、SSD、フラッシュメモリなど色々ありますが、電子的に記録するSSDは今現在一般的な記録メディアにおいて圧倒的な速度を誇ります。
記録メディアには読み取り速度と書き込み速度があります。
写真を読み込んだり、書き出したりする際の転送がこの速度に依存することになります。
物によって速度は変わるのですが、HDDの速度が70〜150MB/sなのに対してSSDは250〜速いものだと500MB/sというスピードでデータを転送してくれます。
※MB/sは1秒あたりに何MBデータを転送できるかを表しています。
1秒で150MBのスピードなら十分じゃん?と思ったあなた、それがそうでもないのです。
1枚あたり20MB〜40MBほどにもなるRAWファイルを一枚開くのならまだしも、セレクトをしたり、Photoshopなどで現像をしたりすると読み込むデータ量はどんどん膨れ上がっていきます。
なので余裕のあるスピードを持ったSSDを使うことで現像やセレクト段階でのストレスがかなり減るのです。
インターフェースにも注意!
記録メディアの転送速度の話は上でした通りですがもう一つ、注意する点がインターフェースです。
使用するPCと接続する方法ですが、一般的にはUSBが使用されていると思います。
このUSBにも様々な種類があり、転送速度がありますので注意が必要です。
ここでは転送速度だけを記載します。
転送速度規格(bps) | 転送速度(/s) | |
USB 3.1 Gen2 | 10Gbps | 1250MB/s |
USB 3.0 , 3.1Gen1 | 5Gbps | 625MB/s |
USB 2.0 | 480Mbps | 60MB/s |
※bpsは1秒あたりに幾つのbitを転送できるかを表します。8bitで1Byteです。
USBの規格でも転送速度が決まるので記録メディアだけでなくPCと接続するインターフェースにも気をつけてください。
例えば転送速度が500MB/sの記録メディアを使用してもインターフェースがUSB2.0では実力を発揮できずにインターフェースの速度に依存することになります。
これは接続するケーブルもそうですが、PC側の端子にも言えることなので一度確認してみるといいと思います。
アーカイブにはHDDが最適
では全ての写真をSSDに記録するべきか、というとそうとも限りません。
HDDは安価で大容量の物が手に入りますし、上気した通りデータ復旧の可能性が高いメディアになります。
なのでアーカイブ用に最適だと思います。
壊れにくいと言っても壊れるときは一瞬で壊れるのがSSDなのに対してHDDは物理的なものなので異音などのサインがあります。
数年ごとにおかしなサインが出てきたらデータを移すなどでの対策も容易です。
まぁまだSSDが壊れる事態には遭遇したことないんですけどね…。
筆者は編集などが終わった写真の保存や、MacのTimeMachineでのバックアップはHDDに行なっています。
SSDは持ち運びにも便利!
小さくて軽いSSDは持ち運びにも便利です。
耐衝撃性にも優れているのでHDDほど神経質に運ばなくても大丈夫です。
撮影に持って行ってその場でSSDに取り込んでおけば帰ってからPCに取り込む手間もなしにSSDを繋いで現像作業に移れます。
筆者はLightroomで管理しているのですがLightroomの場合カタログデータもSSDに入れておくとプレビューの表示なども早くなりますし、撮影の合間に取り込んでおけば帰ってSSDを繋ぐだけで続きから作業に入れます。
紛失や破損したときのために作業用のデータは常にバックアップを取っておきましょう。
まとめ
- SSDは速くて小さい!けど高い
- HDDは安い!けど遅くて大きい
- 転送速度はインターフェースに依存するので注意!
- 作業データはSSDへアーカイブはHDDへ
- SSDは持ち運びに適している!
- バックアップは大事!
筆者の周りのプロカメラマンさんは実際作業データはSSD、アーカイブ用にHDDという人がほとんどです。
写真のデータは膨大になりますから全てをSSDで賄うというのはコスト面でも厳しいですからね^^;
現像に関してはメモリやCPUやグラフィック性能なんかも大事ですがデータを置いているストレージも大事なのでSSDを使用していない人はぜひ一度検討してみてください!
面白いな、参考になったなと思っていただけたらぜひシェアの方よろしくお願いいたします!
読んでいただきありがとうございました!
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