
クリップオンストロボに最適な電池とは。
※追記 新しく検証したら意外な結果になったのでぜひ動画も見てみてください
スタジオカメラマンでもない限り1番親しみのあるストロボと言ったらクリップオンストロボだと思います。
モノブロックタイプなんかは基本的に機種ごとに最適化されたリチウムイオン電池を使っている場合が多いですが、クリップオンストロボと言えば基本的には凡用の単三型の電池を使うのが一般的。
電力量を必要とするストロボの性能は電池で変わります。
今日はその点についてのまとめです!
ストロボは電池が命
いろんなメーカーから発売されているストロボですが、発光菅を含め極めてデリケートな内部構造であるがゆえ、その性能の中で僕達ユーザーが干渉できる部分と言えば電池の部分。
最適な電池を使うことでストロボの本来の力を引き出せます。
クリップオンストロボに最適なのはニッケル水素電池
一般的にクリップオンストロボに最適なのはニッケル水素電池だと言われています。
それはなぜか。
コスト面のことを考えなければ1番いいのはチャージサイクルも短く、小さくて高容量のリチウムイオン電池でしょうが、リチウムはまだまだコストが高いんです。
その点ニッケルは安くて電圧が安定している。そうゆう意味でニッケル水素電池はクリップオンに最適なのです。
重要なのは電圧ではなくパワー
これを聞いたのは国内ストロボメーカーのニッシンジャパンさんの公式ツイート
ストロボに必要なのは「電圧」でも「容量」でもなく、「パワー」です。パワーと言うと非常に曖昧で数値表記されないので難しいのですが、瞬間にどれだけ大容量の電気を放出できるか(内部抵抗が低い、と言います)が大事になってきます。(続く)
— ニッシンジャパン【公式】 (@nissinjapan) 2016年5月9日
一般的にアルカリ乾電池は内部抵抗が高く、ニッケル水素電池やリチウムイオン充電池は内部抵抗が低いと言われます。
内部抵抗の低い電池は、瞬間的に大容量を要求されてもそれに応えるパワーを持っています。パワー不足だと急激に電圧が下がってしまい機器が動作しないこともあります。(続く)— ニッシンジャパン【公式】 (@nissinjapan) 2016年5月9日
アルカリ乾電池の1.5Vと、ニッケル水素充電池の1.2Vの差は、ストロボの場合実際にはほぼ無視できます。
電池容量は「どれだけ多く発光できるか・持ちが良いか」の違いで、チャージタイム短縮にはつながりません。
なので、瞬発力に長けるニッケル水素充電池のご利用をお勧めしています!— ニッシンジャパン【公式】 (@nissinjapan) 2016年5月9日
アー写の撮影の際、フル発光時のチャージサイクルがきになる場面があり、電池についていろいろ調べていた時にちょうど見つけたこのツイート。
パワーってなんだよ!とその曖昧な表現に疑問でしたが、他にも電気マニアの方のブログを拝見した際に多種多様な電池の時間経過による電圧の推移の検証を見た結果、アルカリのようにニッケルより電圧の高い電池でも放電を開始してからその1.5Vを維持する時間は長くありませんでした。
その点ニッケル水素は1.2Vから大きな変化はなく維持。
あぁ、これが内部抵抗か。と納得しました。
同じニッケル水素充電池でも性能差がある
まぁ先ほどのパワーの話を知る前から僕はニッケル水素電池を使っていました。
というよりだいたいの人はそうじゃないでしょうか。
電力を多く使うストロボに使い捨ての電池を使うのはコスパが悪いですもんね。
充電池を使うとなると単三型のリチウムが存在しない限り、ニッケル水素充電池しか選択肢はありませんから。
ただこのニッケル水素充電池ならばなんでもいいというわけでもなさそうで、製品によりこの内部抵抗に大きな差があるようです。
今まで僕が使っていた電池はこれ。
使っていた理由は安くて大容量だから。
エネループを越えた!なんて書いてあるもんだから電池に特に詳しくない僕は鵜呑みにして使っていました。
電池なんで電圧と容量でしょと。
それなら同じ電圧で大容量で安いのでいいじゃん!みたいな。
ただチャージサイクルが気になり、色々調べた結果買ったのがこちら。
天下のeneloopですよ。
これパッケージにストロボに最適!って書いてあるんですよね。(気付かなかった…)
それが内部抵抗の低さを謳っているのかは分かりませんが、これもっとアピールしたほうがいいですよ。
チャージサイクルが半分に
実際使った結果は雲泥の差。
月とすっぽん。
チャージサイクルが半分近くに短縮されました。
これは本当にいい買い物をしたと思いました。
ストロボのチャージ中ってモデルもカメラマンもやることない瞬間が生まれるんですよ。
いや、まだカメラマンはいい。モデルからしたらストロボのチャージのことなんか知らないわけですよ。
ポージング決めてから時間があると「え?まだ撮らないの?」ってなっちゃうじゃないですか。そうなるとお互い集中力が途切れちゃいますよね。
それが半分になる。フル発光で5秒と少しかかっていたのが3秒を切るタイムになればポージングの指示や構図決めでテンポを埋められる時間になります。
撮影のテンポを良くするためにもチャージサイクルってのは重要なんです。
電池も用途次第
ただこのeneloop proがどんなものにも最高というわけではなく、あくまでストロボに最適。ということです。
先述したenelongも安くて大容量で買ってから数年使っていますがトラブルもない良い電池なのでそちらはトランスミッターやレシーバーなどの瞬発力ではなく持久力を必要とする機器の方をメインに使っていこうと思います。
クリップオンが手に入りやすくなってアマチュアの方でもライティングをする人が増えました。
この情報がそんなみなさんの為になれば嬉しいです!
是非eneloop proを今すぐ手に入れて撮影の際のストレスをなくしましょう!
面白いな、参考になったなと思っていただけたらぜひシェアの方よろしくお願いいたします!
読んでいただきありがとうございました!
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