
XP-PEN Artist 13.3 Pro ファーストインプレッションレビュー
※XP-PEN様からの製品提供記事になります。
今回XP-PENさまからご連絡をいただき製品提供いただきました。
ありがとうございます!
数年前に書いた記事を見ていただきご連絡いただけたようです…すごい。
フォト屋になる前の個人ブログの時に書いた記事ですが~開封編~とか書いて開封しかしてませんね。いい加減すぎるな…
今回はいくつか記事を作る予定なのでよろしくお願いいたします!
今回は製品についてのレビューです。
早速見ていきましょう!
動画はこちら
箱外観、付属品

まずは箱から。以前購入した板タブよりも高級感がありますね。
価格の違う液タブだからかもしれませんが以前筆者が購入したときよりもXP-PENの認知も広くなったことを感じます。

本体やスタンド、ペン、ケーブルについては別でみていくとして、細かい付属品は
- 説明書
- ドライバーガイド
- 保証書
- サポート窓口記載のカード
- 手袋
になります。
説明書やドライバのインストールガイドに関しては日本語での記載がしっかりありますので迷うことなく設定可能だと思います。
以前購入したときはドライバーディスクが付属していましたが今回はリンク先からダウンロードする形になります。
ちょっと時代の流れを感じますね。
ちなみにドライバのインストールは今まで使っていたペンタブのドライバがある場合必ずアンインストールしてから行ってください。
競合するドライバがあると動作が不安定になる場合があります。
本体スペックとサイズ感

本体はこんな感じです。
本体には最初から保護フィルムが2枚貼られていて一番上の1枚ははがして使用します。
最初から保護フィルムが張られているのは非常にありがたいですね。
スペックに関して
技術 | 電磁誘導式 |
寸法(W×D×H) | 390.4mm x 249.98mm x 12.9mm |
読み取り範囲 | 293.76mm x 165.24mm |
解像度 | 1920×1080 ピクセル |
色域 | 88% NTSC(Adobe RGB≧ 91%, sRGB≧123%) |
エクスプレスキー | 8個 |
リングホイール | 1個 |
反応時間 | 14ms |
画素ピッチ | 0.153 * 0.153mm |
最大表示色 | 1670万色 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度 |
筆圧感度 | 8192レベル |
傾き検知 | 60° |
レポートレート | ≧220RPS |
DPI | 5080 LPI |
精度 | ±0.01インチ(真ん中) |
読み取り高さ | 10mm |
電源電圧 | DC 5V |
接続方法 | 3-in-1USB |
電流 | 2A |
消費電力 | 10W |
対応システム | Windows®10/8/7 Mac OS X®10.10以降 |
基本的に使用に関して問題になるスペックの部分はありません。
というかこの値段でこれはすごい!ってのが正直な感想です。
以前ペンタブを購入したときは液タブはまだまだ高くてちゃんとしたものは全然手が出ない値段でしたが数年でここまでの値段になったのは本当にありがたいですね!
とくに色域がAdobe RGB91%カバーはこの値段の液タブとしてはかなり頑張っています。
ちなみに色域についてですが簡単に説明するとウェブ上で画像を載せる場合のみであればsRGBのカバー率を、印刷する場合はAdobe RGB、NTSCを気にしてあげるといいです。
写真の場合はNTSCよりもAdobe RGBのほうがなじみ深いかなと思いますがAdobe RGB 100%のモニターなんかはそもそも高いので91%は頑張っているほうです。
ただ色域は広くてもさすがにキャリブレーションはされていないと思いますのでシビアな現場の場合はキャリブレーションをしてあげたほうが良いと思います。
目で見た感じ色は濃い目、赤みがかった発色です。
ちなみにArtist Proシリーズはサイズ違いで複数製品が展開されていますが12インチモデルだけ色域が狭いので注意してください。
サイズ感に関してですがデスクの広さと相談することをお勧めします。
液タブが大きいのは作業効率にいい影響を与えますがあくまで液タブ上での作業のみです。
大きすぎる液タブを使うとデスク上での作業効率は落ちますので良いバランスのサイズを手に入れたほうが良いと思います。

解像度はFHDですが13.3インチモデルでは荒さなどは特段気になりません。
4Kを見慣れていたり目が肥えている人、作業に集中して画面に近づくと少し気になるときはあるかもしれません。(ほぼ気にならない)
ひとつ上の15.6インチだと多少気になるかもですね。
かっこいい本体外観

本体外観はシンプルですが赤いリングホイールがワンポイントでかっこいいですね!
Artist Proシリーズは赤のワンポイントがデザインとして統一されていますね。

本体には8つのカスタムキーとリングホイールが1つあります。
専用のドライバソフトでこのキーの動作はカスタム可能です。
リングホイールはボタンになっていないので回転の動作のみです。

この辺のキーの押し心地やホイールの回し心地は良い感じです。チープな感じは全然しません。
僕個人的にはホイールがボタンになっていたらホイールの機能動作切り替えをそこに割り当てたかったなぁと思いました。
すっきりした配線

キーが配置されている反対側に電源ボタンと画面の輝度を調整するボタン、電源と映像入力を兼ねたUSB-C端子があります。
本体側の配線がUSB-C一本で済むのはほんとにグッジョブです!
液タブはどうしても無線化できませんからね。有線で配線するにしてもデスク上が一本で済むのは非常にありがたいです。

ちなみにケーブルはこんな感じでPC側は3股になっていてHDMI、USB、USB(赤いほう給電用)になっています。
PCへつなぐほうもUSB-C一つで済んだら筆者の環境では完璧でしたが、その仕様だとまだまだ使用する環境を選ぶツールになってしまうのでこれは仕方ないと思います。

赤いほうのUSBは給電用ですがPCからの給電では足りない場合のACアダプターが付属しています。
三股になっているケーブルからコンセント部までの距離がある場合のためのUSB延長ケーブルも付属しています。細やかな気遣いさすがです。
ワールドワイドなコンセント部変換アダプターも付属しますが大概の人は使う場面がありませんね…。
非常に質感の高いペン

このペン、めっちゃくちゃ質感高いです。
握った瞬間の感想が「気持ちいい」でした。
そして軽い。
長時間作業していても苦にならなさそうなペンです。

ペンの替え芯はせんようのホルダーに収納されています。
持ち運びに便利なホルダーでペンと替え芯を持ち運べます。
単独のスタンドは付属しませんが、キャップ部分がスタンドになっているので通常机で使用する際はキャップ部分だけを使用することが多いのかなと思います。
少し残念なスタンド

スタンドはこんな感じでチープ感もなくシンプルで僕は好きなデザインです。
が、このスタンド角度調整はできません。

この角度固定になります。
絵を描く場合はこのぐらいの角度でもいいのかもしれません、が。
正直僕が作業で少し使った感じもう少し立てて使いたいことが多かったです。
イラストを描くためのものという印象の強い液タブですが、僕が使ってみた感じカメラマンとしての作業で他にもたくさん利用価値があると感じています。(また別の記事でまとめたい)
そうなったときに角度の選択肢が無いのは少し勿体ないなと思います。
レタッチ作業に関してはこれでもいいのかもですが、手前にキーボードを置いてショートカットキーなどを使いたい場合はこれだと寝すぎに感じると思います。
でもまぁ付属品なので一度使用してみて使いにくかったら別のスタンドを買うことも視野に入れればいいのかなと思います。
一度使ったら戻れないフルラミネートディスプレイ

この画像見てください。
なにがすごいのかわかりますか?
ペン先とカーソルの視差がほとんどないんですよ!
フルラミネートじゃない液タブはペン先を検知するパネルとディスプレイが離れているのでキャリブレーションで正しい位置にしても見る位置次第で視差が生まれます。
実はこの液タブを提供していただく直前に自分で購入した(タイミング…)液タブを試してみたんですがそれはフルラミネートではなかったので視差があったんですよね。
液タブってこんなもんかぁ…と思っていたのですがこのArtist Proを使用して驚きましたね。
いや、これ使ったらもう視差の強い液タブ使う気にはならないです…。
特にイラストよりも狙った位置にペン先を持ってきたい切り抜き作業とかの場合この差は大きいですよ。
ちなみに安い液タブは四隅に行けば行くほどペン先とカーソルのずれが出たりしますがこの液タブはほとんどずれは感じませんでした。(キャリブレーションは必要)
さすが。
まとめ
今回ご紹介したArtist 13.3 Proですが少し使用した感じ非常に完成度が高いです。
この記事を使うまでにもイラストを描いてみたり、Photoshopでのレタッチに使用したりPremiere Proでの編集に使ったり、Lightroomでのセレクトに使ったり、作業中にアニメを流したり…
色んな作業に使用してみましたがめちゃくちゃ便利です。
単純にマルチモニターにもなるのでこのブログを書いているときもメディア類を並べておけたり利用価値はめちゃくちゃにありますね。
久しぶりに作業環境的にテンションの上がるツールです。
ただ先に書いた通り色に関してはさすがにキャリブレーションしてあげないと正しい色は出ないと思いますので注意です。
今回は13.3モデルをご紹介しましたがArtist Proシリーズは色々なサイズがあるのでご自分の作業環境に合わせたサイズを選ぶといいと思います!
またカメラマン的使用方法なんかも別記事にまとめますので楽しみにしておいてくださいね!!
面白いな、参考になったなと思っていただけたらぜひシェアの方よろしくお願いいたします!
読んでいただきありがとうございました!
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